【研究】 シンポジウム「人類進化における母乳哺育」

日本人類学会進化人類分科会
第32回シンポジウム「人類進化における母乳哺育」
日時: 2014年 6月7日(土)13:30~17:30
場所: 東京大学医学部3号館N101教室(本郷キャンパス)

オーガナイザー:
久世 濃子(国立科学博物館・人類研究部,日本学術振興会)
蔦谷 匠(東京大学新領域創成科学研究科,日本学術振興会)

<シンポジウム趣旨>
ヒトは他の類人猿とは異なり、授乳期間を短縮し、短い間隔で次々と出産するが、子の成長は遅い「多産多保護」という独自の繁殖戦略を進化させてきた、と言われている。ヒトの進化の過程で、「授乳(母乳哺育)」がどのように変化してきたのか、を考えることは非常に重要である。
しかし、ヒトの授乳行動は文化の影響も強く受ける一方で、近年まで科学研究の対象になることが少なく、現在でも科学的知見は十分ではない。母乳哺育は人類進化の根幹をなす、重要な生物学的トピックであると同時に、現代社会でも大きな課題になっている。
本シンポジウムでは、まず、霊長類およびヒト(現代人及び古人骨)の授乳と離乳を、地球化学の手法を用いて客観的・定量的に明らかにする研究を報告してもらう。
次いで母乳の成分や授乳行動が、母子に与える生理学的な影響や、医学上の知見など、母乳哺育の科学的知見についても報告してもらう。
さらに助産師から、日本における母乳哺育の現状と課題について報告してもらう一方、研究者から狩猟採集民社会における母乳哺育の実態を報告してもらい、ヒトの母乳哺育の多様性と共通点を議論する。
最後に人類学的な視点から、ヒトの母乳哺育がどのように進化してきたのか考察し、現代の母乳哺育をめぐる諸問題に人類学がどのように貢献できるか、議論したい。

講演者:
蔦谷 匠(東京大学大学院・新領域創成科学研究科,日本学術振興会):同位体および微量元素を用いたヒトと霊長類の離乳年齢の推定
沖津 祥子(日本大学医学部):母乳育児と母親の感染症
松崎 政代(東京大学大学院医学系研究科):日本の母乳哺育の現状と課題
高田 明(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科):狩猟採集社会における授乳の特徴と働き

<参加申込・問い合わせ先>
日本人類学会進化人類分科会非会員で出席を希望される方は、久世濃子([a]を@に変えて下さい)まで、事前に「氏名、所属、メールアドレス」を添えてお申し込み下さい。
あるいは、Facebookのイベントページからお申し込み下さい。

進化人類学分科会HPにもシンポジウムの案内(PDF)も掲載しています。

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