【研究】 イチジクコバチの雌は48時間で160km以上移動できる??

とある原稿を書くのに、イチジクコバチの寿命について調べていたところ、下記のような論文をみつけました。

Ahmed S, Compton SG, Butlin RK, Gilmartin PM. 2009. Wind-borne insects mediate directional pollen transfer between desert fig trees 160 kilometers apart. Proceedings of the National Academy of Sciences 106(48):20342-20347.


アフリカのナミブ砂漠付近に点在するイチジクの種子のDNAを調べ、どこから花粉が運ばれてくるのか?を明らかにした研究。
イチジクの花粉を運ぶのはイチジクコバチの雌。でもコバチの雌の寿命は短い(このイチジクに共生しているコバチの寿命は成虫になってから48時間)。
でも風にのって、48時間のうちに160kmも移動することができる(この地域では強風が吹くことがある)ことが、DNA解析で特定された親木(繁殖相手)との距離から判明した。

私もかねがね、「イチジクコバチは寿命が短いから、森の中で常にどれかのイチジクの木は実をつけていなければならない」と言われるわりには、イチジクがとっても少ないことがあるなぁ、という印象を抱いていたのですが、謎がとけました。
2日間160kmも移動できたら、約500km2あるダナムバレー保護区の端から端まで、3往復ぐらいできる。
実際には、「上手く風に乗れれば」ということなので、一方向に160km、と考えた方が良さそうですが。
かつ、ナミブ砂漠での研究なので、東南アジアの熱帯雨林にそのままあてはまめることはできませんが。
ちなみに花粉を運ぶ昆虫の中では、最長飛行記録だそうです(長距離の渡りをするチョウは、花粉は運ばない)。

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