【読書】 「共生細菌の世界」

縁もあって最近愛読しているシリーズ「フィールド生物学」(東海大学出版会)。
最新刊「共生細菌の世界」(成田聡子著)もなかなか面白かった。

今まではバリバリのフィールドワーカーが多かったので、かえってこういう実験メインの研究者が執筆者に加わることで、シリーズとしての幅が広がったと思います。

純粋に基礎研究の面白さも伝わる内容だと思いました。
特に下記に引用する、サイエンスとテクノロジーの関係を説明した喩え話は秀逸。

「サイエンスてテクノロジーの関係は、レストランの料理人とレストランに食材を提供する人との関係に似ている。料理人はテクノロジーのために研究する人で、食材を提供するのはサイエンスのために研究している人である。料理人は食材が揃っていれば一人でもコース料理を完成させることができる。しかし、それらの料理の食材すべてを一人の人が育て、調達することは不可能である。食材の調達には多くの人がかかわり、時間が必要とされるのである。牛を育てて肉をとり、海に出て魚を取り、山へ行ってキノコを採り、数ヶ月かけて野菜を育てる。そして、いくら腕の立つ料理人であっても、食材が調達できなければ料理はできない。そして、料理人が調理したものは、食材の何倍もの値段をつけて売ることができるが、そこで一役かっているのは食材の豊富さである。いくら一流の料理人でも、大根と塩しか食材がなければ、料理は限られてしまうだろう。」(共生細菌の世界 p129)


まだまだ続く(と聞いている)フィールド生物学シリーズ、次も楽しみです。



共生細菌の世界―したたかで巧みな宿主操作 (フィールドの生物学)
東海大学出版会
成田 聡子

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