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zoom RSS 【研究】 オランウータンとチンパンジーは平泳ぎできる??

<<   作成日時 : 2013/08/23 11:43   >>

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最近、「飼育下のオランウータン1頭とチンパンジー1頭が平泳ぎしているのを観察した!」という下記のような論文が発表されました。

Bender R, Bender N. 2013. Brief communication: Swimming and diving behavior in apes (Pan troglodytes and Pongo pygmaeus): First documented report. American Journal Of Physical Anthropology: (in press)
*上記サイトから動画(.wmv形式)も閲覧可(ダウンロード不可)
*PDFはフリーダウンロード(英語)


ネットのニュースでも配信されています。

泳げないはずの霊長類、平泳ぎや飛び込みを観察
AFPBB News 2013年08月15日 16:03

Now they're the king of the swimmers! The images that reveal that apes can paddle like humans - by doing the breaststroke
Mail Online 2013年08月14日
これを紹介している日本語のブログ↓
まじでうめええええ!!!!! 人間のように平泳ぎをするチンパンジー&オランウータン


YouTubeに動画もアップされています



オランウータンやチンパンジーが樹上適応したことによって、(解剖学的に)「(四足動物の)犬かき」ではなく、ヒトの平泳ぎのような、異なる形での遊泳が可能になった、という指摘はあたりまえといえば、当たり前だけど、「(類人猿の中で)泳げるのヒトだけ、ヒトの特異な能力の一つ」と言われていた点に再考を促した点は新しいかも。

でも気になるのは、どうしてこの2頭が泳げるようになったのか、だよなぁ。
どちらも私設の動物園(というか個人所有)で、「泳ぎのトレーニング」をしたかどうかは微妙(論文中では、自発的に泳ぎはじめた、泳げるような環境を整えた、というような書き方をしてる)。
このオランウータン達、まだ子どもで(実験当時、チンパンジー・オランウータンともに7歳)、人工哺育されているけど、親はどうした、親は!
オーナー達はどうやってこの子どもを入手したのか。

類人猿が水を怖がる程度は個体差あるし、特に地上性の強いチンパンジーに比べて、樹上性のオランウータンの方が水に恐怖心をもつことが少ないらしい(論文にもいくつか文献をひいて、紹介)、というのは、自分の今までの観察でも、オランウータンの飼育担当者や研究者からも時々く聞く話ではある。
でもチンパンジーは、動物園で逃走防止に水堀をよく使っているし、実際に水堀に誤って落ちて溺死した例も複数報告されている(水に落ちるとパニックになってしまい、おぼれることが多いらしい)。
あるていど、水への恐怖心が低い類人猿を、水と親しむ環境におけば、泳げるようになる!だろう、というのが著者達の見解みたいだけど、そうかなぁ。
人間(オーナー)からの積極的に働きかけがあったんじゃないだろうか。

内容的には興味深い部分もあるけど、研究対象の背景については少々疑念を抱かざる得ない論文。
でも、発表されないよりは、発表されことはまだマシだった、と評価すべきか。
論文ならなかったら、単なるオーナーの個人的趣味で終わりかねないし、「泳ぎ」に関する類人猿の身体能力の一面を示したことは意義はあるとは思う。
このニュースに触発されて、(当該個体の適性や個性を無視した)変なトレーニングとかしようとする人がいないことを祈ります。


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