オランウータン・ブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS 【育児】 イクメン・ブーム?の裏側 

<<   作成日時 : 2011/06/08 23:04   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 2

昨年の流行語大賞は逃しましたが(苦笑)、最近ちまたで「育メン(育児に熱心な男性)」という言葉をよくみかけます。
女性ファション誌にまで特集が載ることもあるようです。
うちの夫は、私が2週間海外出張に行っている間も、しっかり子供の面倒をみる、自他とも認める立派な「育メン」です。
夫には感謝してますが、私は、今のように育メンがもてはやされることに、なんとなくしっくりこないものを感じていました。
そんな時に、定期購読している子育て関連雑誌の今月号の特集「イクメンって言うけれど…」で、なかなか興味深い論考が載っていたので、ここで少し紹介しようと思います。

------------------------------
小論「イクメン万歳?」 中西新太郎 (「ちいさいなかま」2011年5月号 p30-p35)

>「いまどきの夫はイクメンじゃなきゃ話にならないよね」といった気分が広がると…(p31)

(以下、要約)
家計を維持するのに十分な収入を確保しながら、育児に関わる時間も捻出する、ということができない(=育メンになれない)男性が、自ら「俺は父親になる資格がない」と子供をもつこと、ひいては結婚自体を諦めてしまう。
正規雇用が減った現在、非正規雇用では(夫婦共働きでも)子どもを育てるのに十分な収入を得られない、と結婚をあきらめてしまう男性も多い。
そんな中の昨今のイクメンブームは、そうした傾向をさらに助長するのではないか。

> そんな状態が放置されたまま、「イクメン」ということばだけが一人歩きすると、このことばも、「私は育児ができるゆとりのある企業に勤めています」という意味になってしまうのではないでしょうか。イクメン男性が大企業の恵まれた環境を示すショールームのような役割を果たすのは、やはり、「ちょっと待てよ」と言いたくなります。(p32-p33)

確かに私の身の回りでも、実際に育児に熱心な男性は、福利厚生のしっかりした大企業に勤めている人や、自営業や専門職など、勤務時間が自己管理しやすい仕事をしている人が多いように思います。
「三高(高身長、高収入、高学歴)」が結婚の条件としてもてはやされた時代もありましたが、それプラス「イクメン」が、女性が結婚相手に求める条件になってくるのでしょうか。
女性ファッション誌などでの取り上げ方など、まさに「ショールーム」的で、こういう流れはすでにできつつある気がします。


>そして自己規制よりもっとこわいのは、「イクメンにもなれないくせに子どもをもつとは何事だ」という非難の声が世間から浴びせられる事態です。子育てに余裕がない働き方が問題だ、と言ってみても、そういう計画性のない暮らしなのに子どもをもつほうがおかしいという反応さえ返ってくるかもしれません。(p33-p34)。

そうそう!私がイクメンがもてはやされる時に、なんとなく腑に落ちない感じがしたのは、ここなんだ!と気がつきました。
少子化や児童虐待が問題になってきて、「母親が一人で孤立して子育てするのは、児童虐待の温床になりかねない!育児の負担が女性に偏っているから、少子化が止まらないんだ!」という状況の中、「じゃあ父親が頑張ればいいじゃないか!」的な発想がみてとれる気がするのです。
確かにそれも大事ですが、そんなに安易に育児の全てを家庭にだけ、おしつけていいのか。
安上がりな(税金を投入しなくて済む)解決策として、「イクメン」ブームをたきつけている人達がいるのでは?と勘ぐりたくなります。


著者(中西新太郎)の結論(イクメンと呼ばれる男性達に言ってほしいこと)↓

>「ほめてくれてありがとう。でも、自分たちで子育てを全部こなして一人前なんて意味ではないでしょうね。イクメンの夫がいるから子育ては心配ないね、などとおだてないで、行政も企業も、社会全体で子育てをしっかり支え、環境を整えてほしい。保障の不足をあなたの力で補ってと要求するのは責任転嫁ですよ、子どもかわいいし、子育ては楽しい−そんな親心につけこんで、なんでも家庭に任せておけばよいというのは大きな考え違い。イクメンがすてきと思うなら、みんながイクメンになれる手立てと支えをきちんとつくるために何が必要かを、どうか真剣に考えて下さい。」(p35)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
【日記】 イケダン・コンテスト
「イクメン・ブーム?の裏側」なんて記事を書いた後で、こんな話をもちだすのもなんですが(タイムリーといえばタイムリーですが)、知り合いが下記のコンテストの一次審査に通り、今二次審査中だそうです↓ ...続きを見る
オランウータン・ブログ
2011/06/10 10:08

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
イクメンじゃなくていいから、父親がいればどんなに精神的に・経済的に・将来的に楽かと思う一人親家庭の母からしたら、天国の話かと思いますねイクメンブーム。
岩田です
2011/06/15 23:46
私も出産してから、「夫婦二人でもコレだけ大変なんだから、一人で育てている人はなんて大変なんだろう!!」とよく思うようになりました。きっと私の想像を越えた困難があると思います。
父親が育児に参加しやすい社会=父子家庭の負担が軽くなる社会、であって欲しいです。

nouko
2011/06/16 22:43

コメントする help

ニックネーム
本 文
【育児】 イクメン・ブーム?の裏側  オランウータン・ブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる