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zoom RSS リハビリテーション事業の本質

<<   作成日時 : 2006/06/06 19:34   >>

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最近読んだ論文になかなかいい表現があったので、備忘録も兼ねてここに書き留めます。

Rehabilitant orang-utans have not become truly wild animals; they simply have to live alone in the forest.(p281)

Grundmann E. 2006. Back to the wild: will reintorduction and rehabilitation help the long-term conservation of orang-utans in Indonesia? Social Science Information 45(2):265-284.

インドネシアのリハビリテーションセンターでオランウータンの行動を研究していたフランス人女性が書いた論文。
日本で開催された国際シンポジウムで会ったことがあるけど、かわいらしい人だった。

この文はリハビリテーション事業の本質を見事についていると思う。
リハビリテーション事業によって森に帰っていくオランウータンは、野生に戻れるわけではない。
野生個体が生息している場所に放すのは、病気の伝搬や食物をめぐって争いが起きるなどの問題もある。
人間に育てられたオランウータンが完全に野生に戻るのはやっぱり難しい。
樹上を移動する方法を人間は教えられないし(ただ木に登ればいいというものではない)、食べ物や食べ方を教えるのだって難しい。

結局私たちができることって「オランウータンが一人で森の中で生きていけるようにしてあげること」だけだと思う。
それはやっぱり「野生に帰る」とは少し違う。
リハビリテーション事業は完璧でなく、「一人で森の中で生きていく」ことすらできないまま、一生を終える個体も少なくない。

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