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zoom RSS BBC 「世界ジャングル紀行」 撮影秘話

<<   作成日時 : 2005/06/01 21:57   >>

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[写真]私が樹上50mで撮影した、樹上30mの巣の中で寝ているオランウータン→

今日は久しぶりに早く帰って、NHK教育で放映された「世界ジャングル紀行」(製作BBC) を見た。
この番組、私がよく知っているサバ州のダナンバレーで主に撮影されていて、ちょうど友達の研究者が現地にいた時に撮影隊が来た、という話を聞いていた。
BBCの取材
しかも、この番組の現地コーディネーターをやったマレーシア人も友達なので、イギリス本国で放映されたオリジナルも、ボルネオで見せてもらったことがあった。
でもその時はノートパソコンの小さい画面で、所々早送りしながら見たので、今回ゆっくり見られて気がついた点が色々あった。

まず撮影場所は、最低でも3ヶ所はまわってる。サバのダナンバレー(気球&木登り)、サラワクのセメンゴ・リハビリテーションセンター?(オランウータン&テナガザル)、サラワクのランビル国立公園?(クレーン)。
樹冠を観察できるクレーンもテナガザルのいるリハビリセンターもサバにはないからなぁ。

何度も映ってたオランウータンの母子はサバのあたりのオランウータンとは顔の系統が違う気がする。
映像も他の場面に比べてちょっと古い感じ、というか違う感じだったので、別な時にとった映像なんじゃないかなぁ。
オランウータンに限らず、樹上の動植物の映像は、今まで撮りためたものをふんだんに使っている感じだった。

気球の撮影もかなりお金がかかっているし(あの気球を操縦するおじさんは、世界でも一二の腕のプロの気球オペレーターでギャラもすごい高いらしい…金額聞いたのに忘れた)、贅沢な番組だ。
CGそのものはちょっと稚拙な気もしたけど、説明も全体の流れもよく出来ている。スピーディーかつ話の流れもスムーズで盛りだくさん。
ここまでスピーディーで盛りだくさんの自然系ドキュメンタリーって、日本にはほとんどないよなぁ。
視聴者の好みもあるのかもしれなけど、基本は予算の違い、のような気がする。

ただし、イチジクの話はちょっと端折ってた。イチジクは確かに動物にとって重要な食べ物だけど、はっきり言って「おいしくない」。
何でたくさんの動物が食べにくるかといえば、1年中あって、他の果物がなくてもイチジクはあるから。
イチジクは共生しているイチジクコバチに受粉してもらう関係から、いつでもどこかの木で実がついている(逆に同じイチジクが一斉に実をつけることはない)。
イチジクは、あまりおいしくない果物でも、他の果物がない時期に実をつけることで、動物に食べてもらってる(種をまいてもらってる)。
だからドリアンとか他においしい果物が森で実っている時は、イチジクの人気は一気に低下する(笑)
まあ中には比較的美味しい果実もなくはないけど、基本は「イチジクはまずい」

撮影裏話といえば、あの巨大(?)カブトムシがカサカサとツルの上を走るシーン、実はツルの下で私の友達が地面に横になって、「フーフー」息をふきかけて、カブトムシを走らせていたらしい(笑)
よくも悪くも、BBCってそういう撮影多いよなぁ。
よそで捕まえたメガネザルを別な場所で撮影に使った後、放しちゃうとか(せめてもとの場所に戻せよ!)

私もほとんど同じ方法で同じような木に登っているけど、樹上30mとか50mって
「すっごい揺れる」
風速20mなんて強風がふいてなくても、「ゆらゆら」。
そよ風が吹くだけで「ぐわーん」と揺れる。
でも樹上からの眺めは別世界。スキューバーダイビングに匹敵すると思う。
あの自由にならなさ加減もよく似ているよなぁ。
海の中では小さな魚でも平然と泳いでいるのに、こっちは重装備、時間制限あり。
木の上は時間制限こそないけど、ままらならなさではダイビング以上。
軽やかに動く動物達を尻目に、こっちはほんの数p、数十pの場所にたどりつくだけでも一苦労。ロープで身動きを制限され、アッセンダー、カラビナ、ヘルメットの重装備。

しかしBBCはアッテンボローといい、この番組のナビゲーターの女性動物行動学者といい、いい人材みつけてきて使うよなぁ。
そういえばドキュメンタリーに限らず、日本で生き物を扱った番組に女性の専門家が出てくることってないよなぁ。
人材ないのか、需要がないのか。

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2006/01/05 23:57

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